大会長 ご挨拶


 安西信雄

 (国立精神・神経センター病院リハビリテーション部長)
大会長

 今年の第16回東京大会は、国立市にある一橋大学キャンパスで開催されます。実行委員会には、小平・多摩地域の地域ケアの提供者や当事者、ご家族、国立精神・センター病院などの医療関係者、精神保健研究所をはじめとした研究者が集まり、東京大会がどうすれば魅力的なものになるかを議論しています。これからの見通しと希望が持てるような、学会から職場に戻ったときに役立つ知識や技術が得られるような、しかも参加して楽しい学会にしたいと考えています。

  精神障害者リハビリテーションの前身である研究会が発足したのは1993年で、その2年後に研究会は学会に発展しました。それまでは専門領域ごとに考え方や使う言葉も違っていましたが、この学会が発足して多職種協働の旗印のもとで議論を重ねるうちに、しだいに職種を超えた活発な議論が行われるようになり、お互いの理解が進むようになりました。さらに当事者や家族も参加して一緒に議論する機会も増えました。学会としての勉強の場、掘り下げた学問的検討の機会であると同時に、違う立場の人たちとも自由に話し合えるのがこの学会の魅力ですので今年もそういう大会にしたいと思います。
 研究会が発足した1993年には障害者基本法が制定され、その後、1995年に障害者プラン、2004年には改革ビジョンとグランドデザイン、そして2006年には障害者自立支援法が施行されました。私たちは「自立」と「支援」ということをもっと掘り下げて考える機会が欲しいと思いました。

大会長  そこで、大会テーマは、「もう一度議論しよう! 本当の自立とは? 本当の支援とは?」としました。このテーマには、二つの意味が込められています。一つ目は、当事者・家族・サービス提供者・行政・研究者などが、自らの意見を自らの言葉で発言し議論できるような学会の場にしたい、ということです。二つ目は、当事者にとっての「本当の自立」とは何か、援助者にとっての「本当の支援」とは何かを掘り下げ、理解を広げることのできる大会にしたいということです。
  プログラムは研修会から始まり、会長講演、教育講演やシンポジウム、ワークショップや一般演題の他、参加者が自主的に企画する自主シンポ゚ジウムや、ユーザー中心のサテライト・プログラムも企画しています。教育講演を樋口輝彦国立精神・神経センター総長にお願いしています。うつ病を持つ方のリハビリテーションなどについて最新のお話がうかがえると思います。

  自主シンポジウムや演題募集要項、研修会やプログラムが決まりましたら、ニューズレターやホームページ等でご案内させていただきます。皆様からのたくさんの演題、自主シンポ゚ジウムの提案をお待ちしております。また大会につきましてご希望やご意見をお寄せください。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。